中絶と麻酔|中絶手術を考える前に知っておきたい流産とのつながり
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中絶手術を考える前に知っておきたい流産とのつながり

中絶と麻酔

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中絶手術の麻酔と流れ

人工妊娠中絶手術の内容についてはインターネットの発達で以前より、情報が入手しやすくなりました。しかし人工妊娠中絶手術の麻酔についてはまだ十分な情報があるとは言えません。ここでは人口妊娠中絶手術麻酔の流れとして、手術前手術後の注意点についてお話しします。中絶手術には次のような3つのステップがあります。 1番目は手術前処置、 2番目は人工妊娠中絶手術、 3番目は手術後経過観察という流れですが、このうち1番目と2番目には麻酔が必要となります。手術前処置とは中絶手術を行いやすくするために子宮頸管という子宮の入り口を拡げる処置です。これは手術の前日もしくは手術当日の朝に行われます。クスコと呼ばれる鳥のくちばし状の器具で膣を広げラミナリアもしくはダイラパンという細いスティック状の拡張器を子宮頸管に挿入します。ラミナリアもダイラパンも、いずれの器具も子宮頚管内で水分を吸収して膨らむことで、子宮口を拡張する機能を発揮してくれる器具です。この器具を子宮頸管に挿入するときに痛みを感じることが多いといわれていて、特に若年者や出産を経験していない女性は子宮頸管が小さいため痛みを感じやすいのです。そこで手術前処置を受ける前に、座薬などの鎮痛剤が処方され、挿入の痛みを緩和するよう配慮します。

中絶手術の麻酔

中絶手術における手術の時間は5分程度と短いものの、通常、点滴から投与される全身麻酔が選択されます。利用される麻酔薬の内容は多少異なりますが、方向性としては鎮痛作用のあるペンタゾシンと眠剤作用のあるジアゼパムやミダゾラムなどの医薬品がブレンドされる傾向にあります。これらは通常肝臓で代謝されますが、その代謝にかかる所要時間には大きな差があります。例えばジアゼパムとミダゾラムの代謝にかかる所要時間を比較すると、ミダゾラムのほうが圧倒的に早く代謝されるという特徴があります。